しっぽを追いかけて

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HoloLens 用 Toolkit 更新、対象をつかんで移動させてみる

※ これは 2016/08/05 Unity HoloLens Technical Preview ver.5.4.0f3(Windows版) 時点の情報です

最新版では動作が異なる可能性がありますのでご注意ください

前回 は HoloToolkit で選択されたパネルの色を切り替える動作を作ってみました

今回は HoloToolkit のアップデートによって追加された機能のうち、物体をつかんで移動させる実装を試してみたいと思います

まずは HoloToolkit の更新ですが、途中まで手順的には HoloLens 用 HoloToolKit をパッケージ化する と変わらないので、そちらをご参考ください

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「HoloToolkit-Configure」メニューの中の「Apply HoloLens Scene Settings」と「Apply HoloLens Project Settings」を再度実行しておくことと、GestureManager など更新されたスクリプトがはがれていた場合は、アタッチしなおす必要があることにご注意ください

さて物体をつかんで移動させる前に、移動できていることがわかりやすいように目安となる動かさない物体を追加します

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Hierarchy 上に 3DObject の Spehere を追加し、名前を「CenterSphere」などとつけます

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Panel より前面に表示されるように配置や大きさを調整します

とりあえずこれで目印の準備はOKというわけで、物体をつかんで移動させる実装ですが、実はすごくかんたんです

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やることは Scripts/HoloToolkit.Unity/GestureManipulator をアタッチするだけ!

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「Hand Position Scale」という設定パラメータがついていますが、こちらは移動距離の倍率を指定する補正用係数みたいなので、とりあえずデフォルトで大丈夫だと思います

とにかくお試しビルド実行

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実に簡単に移動できましたね