しっぽを追いかけて

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Unity で HoloLens 用のVRアプリを作ってみる

※ これは 2016/04/13 Unity HoloLens Technical Preview ver.5.4.0beta(Windows版) 時点の情報です

最新版では動作が異なる可能性がありますのでご注意ください

前回は HoloLens エミュレーターで Unity アプリを動かしてみましたが、単なる 2D アプリと同じようなウィンドウ表示にしかできませんでした

今回はちゃんと VR 用として簡単なアプリをホログラフィック的にエミュレーターで動作させてみたいと思います

HoloLens 用の開発用ドキュメントはすでにいろいろ公開されているのですが、とりあえず試す程度であれば下記のページからあたればよいみたいです

Unity - Windows - HoloLens

このページ内の中ほどに次のような説明が書かれています

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書いてある通り、まず Unity Editor 5.4 public beta をダウンロードしてインストール後、UWP ビルドモジュールをダウンロードしてインストールします

最後のドキュメントは必須ではないみたいです

インストールが終わったら Unity を起動して 3D プロジェクトを作成

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[File]-[Build Settings] を開いて Windows 10 用の Player 設定に切り替えます

さらに [Player Settings...] ボタンから設定を開いて

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Other Settings の中ほどにある「Virtual Reality Supported」のチェックを入れます

これで基本的な設定は終わりですが、下記のページには追加のおすすめ設定が紹介されていました

Unity development overview

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いろいろと書かれていますが、今回は Per Scene Settings の方だけ実施

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Main Camera の設定を上記のようにしました・・・Clear Flags の設定内容はわかりづらいと思いますが、HoloLens は複合現実のデバイスなので最初の Sky box(無限遠の空の描画を行う)設定から無限遠を描画せず背景を黒の透過色に変更しています

ここまで終わったら動作確認用に次のような緑色の立体を置きます

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こんな適当なアプリを UWP プロジェクトとしてエクスポートして HoloLens エミュレーターで動かしてみます

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まぁエミュレーターなので立体視できてるかどうかはわからないですが、通常のウィンドウ起動ではなく全画面の表示に切り替わったのできっとこれでできていると思います;

ただ背景透過の設定をしたのですが、それができているかどうかちょっと怪しい・・・もう少し調べる必要がありそうですね